京都の有名八百屋「かね松」の向かい側。あらゆるジャンルのテナントがひしめくビルの二階。メタリックな扉をあけると、そこには心を落ち着かせてくれる暗がりがひろがり、ほのかに香るシガーの煙に導かれるようににして店内に入ると上品に飾られた美しい花が目を引く。カウンターの上には美味しそうなエチケットをつけたワインが数本並んでいる。ワインの事を理解している者ならば、一人で飲むことをためらってしまうようなワインを、この店ではグラスで楽しむことができる。
マスターの納屋氏は料理にも造詣が深く、お薦めのチーズを注文し、ワインと味わうのも楽しい。本来ならば、バーといえばお酒のボトルが騒然と並んだ様子を思い浮かべるだろう。しかし、この店にはそのような光景を見ることはない。「任せていただければ最高の一杯を」という納屋氏のポリシーが伝わってくる。納屋氏の日本人離れした容姿から繰り広げられる毒舌トークにグラスを傾けながら、落ち着いた夜を楽しむことができる。
京都のナイトシーンで異彩を放つ納屋氏にプロデュースされながら過ごす夜もまた、京都の新しい楽しみ方ではないだろうか。
納谷氏がお気に入りのラリックのグラスに作ってくださっ
たケープ・コッダー。溜息ものの美しさ。
店名を決めるときのきっかけとなったワイPenfolelsGrange
は、納谷→Grange(納屋)。
凝り性な性格なので、気付いたら京都一のシガーコレクシ
ョンになっていた。写真はSAN CRISTOBAL DE LA HABA
NAのLA CASA DELl HABANO東京店のみの限定品
カウンター後ろの仕切りの奥には個室スペースもあり、6~
7人座る事が出来る。
この店にはカウンターに置かれる本日のワイン数本以外に
はお酒のボトルは見当たらない。カウンター越しには、美
しいグラスが並ぶ。キーワードを口にするだけであとはマ
スターにお任せすれば良い。
個室の壁にはやはり京都を感じさせる一輪挿しが。
BARのカテゴリで別けると”オーセンティック”なのだが
そのような枠はマスター納谷氏には無用。
自分が思う"こんなことが出来たらいいのに"を実現したの
が此処。トラディショナルを守りつつ、常に新しい独自の
発想を取り入れ進化していくマスターのこれからにも目が
離せない。
店のエントランス。ワインのボトルが目印。四条縄手の一
銭洋食の斜め向かいの一階に薬局のある通り抜けできる鴨
東ビルの二階にある。
la grange ラ・グランジ
京都府京都市東山区大和大路通四条上ル鴨東ビル2F
TEL:075-525-0411 OPEN19:00~翌3:00
不定休
PRICE
チャージ:500円
カクテル:1000円前後
Glassワイン:1500円~
席数:カウンター9席
BOX席7名まで
備考:シガーOK