宝物はわかりやすい所にあってはいけない。冒険者たちが見過ごしてしまうような、ひっそりした場所にそれはあるべきだ。そんな宝物のようなbarが「El Tesoro」である。
祇園の喧噪からはずれた雑居ビルの一階。雑多なテナントに囲まれて奥深くに隠されるようにしてそのbarはある。オーナーバーテンダーの大塚さんは京都の老舗bar「K6」での数年の修行を終え、2006年の晩秋に独立した。当初は洛中にその居を構えようとしたが、奇縁に導かれたかのようにこの場所でお店を開くことになったという。そんな運命のbarの店内は8席のカウンターと2台のテーブルがあり、西側に面した大きな窓からは対岸の夜の光をみることができる。木目の落ち着いたカウンターの向こうには、マスターである大塚さんと、南里さんの二人のバーテンダーがお酒に関することはもちろん、どんな話もにこやかに受け答えてくれる。カウンター越しにもその人柄を感じる癒しの場である。「一見さんお断り」感が強い京都ナイトだが、初めての人にもお薦めできる店の一つだ。
フードも大塚さん自らが厳選した旬のメニューが並び、美味しいお酒に花をそえてくれる。「今夜の〆に」と立ち寄ってくれるお客様が増えると嬉しいです」と和やかに答えてくれた。京の夜長。ゆったりとした時間という宝物を見つけることの出来る場所である。
ライムをたっぷり絞った独自のレシピの大塚氏、自慢のモ
ヒートは夏以外でも美味しく飲める絶品。
木の暖かさを感じる店内は大塚氏の人柄のように飾らず和
やかなムード。窓の景色は鴨川沿いの川端通り。春には通
向かいの桜が楽しめるし、夏の夕暮れ、まだ明るいオープ
ン時間頃に飲むモヒートは至福の時を感じてしまう。
K6出身ならではのモルトの品揃えは勿論、最近はブランデ
ーに注目しているとの事。
カウンターの上の花は店の大事なアクセントに。BARのお
花はそのセンスで雰囲気を変えてしまうので最重要アイテ
ムなのだ。
フルーツを使用したカクテルは大塚氏の得意分野。オーセ
ンティックバーの中でも女性客が多いのはこういった理由
のせいなのかも。
窓の外の街路樹のうちの片方はモミジ。紅葉も楽しめる。
入念に仕込まれたフード類も充実。小腹が空いていても安
心。とにかくマメなマスターの気質を感じられる。
ここにもジョニーウォーカーを発見。
優しく面白い祇園の"兄貴"キャラの大塚氏。スイーツが大
好きだそうで、昼間は京都のスイーツ探索に出かけたりす
る事も少なくない。と、甘いキャラのマスターだが、お酒
に関する話を始めると、真剣そのものの精悍な顔に変わる。
お酒を美味しく飲む為の工夫を日々探求し続けている職人
でも有る。
雑居ビルの長い路地の奥にこの看板を見つけたらそこが、
El tesoro(スペイン語で宝物の意味)
El Tesoro
京都市東山区大和大路新橋上がる西側 大和ビル1F
TEL:075-541-1770 OPEN 6:00PM~3:00AM 水曜定休
PRICE
チャージ:500円
カクテル:800円~
席数:カウンター8席
テーブル4人〜6人掛×2席
備考:動画はやや長めですが大塚氏のシェイキングが見られます。
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